ゆるりと積読消化部
← 記事一覧に戻る

※当サイトのリンクには広告が含まれています。

📅·🌊 ミステリー

真夏の方程式/東野圭吾【感想・レビュー】ネタバレなし

東野圭吾 著 / 文藝春秋・ガリレオシリーズ

少年と湯川がひと夏を過ごす。ガリレオシリーズの中でも、こんなに人の心に寄り添った湯川はめずらしいかもしれません。今日ご紹介するのは東野圭吾先生の『真夏の方程式』です。

ガリレオシリーズの長編で、映画化もされた一冊です。ネタバレなしでご紹介していきますので、最後まで読んでいただけたら嬉しいです!

📖 真夏の方程式の基本情報・あらすじ

【あらすじ】

美しい海で知られる玻璃ヶ浦という町。湯川が、ある事情で、この町を訪れます。そこで出会うのが、一人の少年。両親の仕事の都合で渋々ながら玻璃ヶ浦にやってきた少年と、天才物理学者の湯川が緑岩荘で交流を深めていきます。

そんな穏やかな滞在の中で、一人の男性の遺体が発見されます。事故なのか事件なのか。湯川がその謎に向き合っていくことになります。

真夏の方程式は、ガリレオシリーズの長編で2011年刊行、2013年には映画化もされました。

🔬 いつもと違う湯川

この作品の一番の読みどころは、僕は湯川そのものだと思いました。

ガリレオシリーズの湯川といえば、あまり感情を表に出さず論理で事件をバッサリ切る天才物理学者です。でもこの『真夏の方程式』の湯川は少し違うんですよね。少年と向き合い、その心に寄り添おうとする。時にはいつもの湯川からは、想像できないような一面も見せます。

読んでいて、あれ、湯川ってこういう人だったっけ、と戸惑う瞬間が何度かありました。でも読み終えてみると、いつもと違う湯川こそがこの作品のいちばんの魅力だったんだ、と腑に落ちるんです。

🧮 容疑者Xの献身を読んだ人に、読んでほしい

この『真夏の方程式』は『容疑者Xの献身』を読んだ人にこそ、深く響く作品だと僕は思ったんです。

『容疑者Xの献身』で湯川は重い選択に向き合いました。そしてようやくたどり着いた結末に、モヤモヤした人もいらっしゃるのではないでしょうか?僕はそういう読後感を抱いた人にこそ、この『真夏の方程式』を読んでみてほしいなぁと思いました。

このモヤモヤを抱えたまま『真夏の方程式』を読むと面白いことに気づきます。ここでの湯川はまた難しい選択に向き合うんです。そして『真夏の方程式』を読み終えた後『容疑者Xの献身』の湯川と比べると変わったなぁ、と僕は思いました。

🧭 湯川という人物を追いかける楽しみ

シリーズを順に読んでいくと、湯川という人物が少しずつ変わっていくのが見えてきます。事件を通して湯川自身も学んだことがあったんだろうなぁ、と。そんな変化に気づいたりするのもシリーズものの醍醐味ですよね。

『真夏の方程式』は、その湯川の変化を感じられる大事な一作だと思います。単体でも、もちろん面白いですが『容疑者Xの献身』と続けて読むと、湯川という人物の変化が見えてきます。

🙋 真夏の方程式はこんな人におすすめ

『容疑者Xの献身』を読んで湯川の選択に考えさせられた人
論理だけでなく人の心に寄り添う湯川を見てみたい人
少年と大人の、ひと夏の物語に心を動かされたい人

📝 真夏の方程式の感想まとめ

というわけで今日は東野圭吾先生の『真夏の方程式』をご紹介させていただきました。

いつもと少し違う人の心に寄り添う湯川。そして『容疑者Xの献身』と繋げて読むと見えてくる湯川という人物の変化。ミステリーとしての驚きも、もちろんあります。でも僕がいちばん惹かれたのは湯川という人間の描かれ方でした。

気になった方はぜひ『容疑者Xの献身』と合わせて読んでみてくださいね!

ではでは積読を消化した頃に、またゆるりとお会いできたら幸いです!