かがみの孤城 上巻/辻村深月【感想・レビュー】ネタバレなし
辻村深月 著 / 2018年本屋大賞受賞
学校に行けない。
でも家にもいられない。
そんな子どもたちが、ある日突然、鏡の中に吸い込まれたとしたら?
今日紹介するのは辻村深月先生の「かがみの孤城」上巻です。
本屋大賞を受賞して映画化もされた作品なんですけど、読み始めたら上巻だけで充分すぎるくらい引き込まれてしまいましたよ。
ネタバレなしで紹介するから最後まで見ていってくださいね!
📖 基本情報
「かがみの孤城」は辻村深月先生が書いたファンタジー×ミステリーの小説で、2017年に出版されました。
2018年に本屋大賞を受賞して、2022年には映画化もされた大ヒット作品でもあります。
【あらすじ】
学校に行けなくなってしまった中学生のこころが、自分の部屋の鏡が光り出すのに気づきます。
鏡に吸い込まれた先には狼の面をかぶった謎の少女「オオカミさま」がいました。 そして7人の子どもたちが集められた不思議な城も存在していました。
この城には「願いを叶える鍵」が隠されていて、3月までに見つけた人は何でも願いが叶うんですけど……というお話ですが様々な悩みを抱えた子どもたちが7人もいるんです。
これは一筋縄でいかなさそうというのは皆様も思うところですよね?
👦 マサムネが1日だけ学校に来てほしいというシーン
まず一番印象に残ったのが、マサムネがこころに「1日だけ学校に来てほしい」と頼むシーンでした。
最初は「なんでそんなことを?」って思うんですけど、読み進めるうちにマサムネなりの理由と決断があるんですよね。
城の中で出会った7人は、みんなそれぞれ学校に行けない理由を抱えているんです。
でもそれを直接聞いたりしない。
ただ一緒にいる。
このシーンはそんな7人の関係性の中でも特に「この子たちって本当に優しいな」って感じた場面です。
💬 学校に行けなくなった理由を、こころが先生に言うシーン
次に一番ドキドキしたのが、こころがハッキリと先生に学校に行けなくなった理由を言ったシーンです。
上巻を通してこころはずっと自分の気持ちを抑えています。
うまく言葉に表現できない子として描かれているんですよね。
だからこそ、このシーンで「こころがついに言えた!」と読んでいて思わず「頑張った!」って思ったんです。
この作品では学校に行けない子どもたちが感じるであろうリアリティのある苦しさが描かれています。
学校を休んでいる。その事実と将来への不安を感じながら一人で闘って苦しんでいるんですよね。こんな状況が楽な訳ないじゃないですか。
だけど、このシーンで初めてこころが自分の力で一歩、踏み出した感じがして本当に印象に残ったんですよね。
🚰 水が出ないのに洗面所やキッチンがある謎
そして上巻を読み終えた感想が「水が出ないのになんで洗面所やキッチンがあるんだろう?」という疑問が頭から離れなかったんですよね。
城の中には立派な設備があるのに、水が使えない。これは何かしらの意味があるのかなぁ? と思ったんですよね。
辻村深月先生って伏線の張り方がすごく緻密で有名な作家さんと聞いているんですけど、これも下巻で回収されるのかなぁと思ったんですよね。
でもどうやって?こういう小さな「なんで?」が積み重なって、もう下巻を読まずにはいられない状態になってるんですよね。
それ以上にマサムネのお願いが、こころたちにとってどういう結果を招くのか? 続きが気になって仕方ありませんでした。
🙋 こんな人におすすめ
📝 まとめ
上巻だけでも充分面白いです。
でも、これは下巻まで読んでほしい作品です。
上巻で感じた「なんで?」という疑問が綺麗に回収されます。
こころたちがどうなってしまうのか気になりすぎて、僕は下巻をすぐに読みだしてしまいました。
というわけで今日は辻村深月先生の「かがみの孤城」上巻を紹介しました。
次回は下巻をご紹介しようと思っております。
ではでは積読を消化した頃に、またゆるりとお会いできたら幸いです!
