傲慢と善良/辻村深月【感想・レビュー】ネタバレなし
辻村深月 著 / 2019年出版・恋愛サスペンス
婚活中に突然消えてしまった婚約者。
そんな状況に置かれたらあなたならどうしますか?
今日ご紹介するのは辻村深月先生の「傲慢と善良」です。
「かがみの孤城」で本屋大賞を受賞した辻村先生が現代の婚活をテーマに描いた作品ですよ。
読み始めたら止まらなくなってしまいました。
ネタバレなしでご紹介していきますので最後まで見ていただけたら嬉しいです!
📖『傲慢と善良』の基本情報・あらすじ
まず基本情報からです。
「傲慢と善良」は辻村深月先生が書いた恋愛サスペンス小説で2019年に出版されました。
文庫化もされているので手に取りやすい作品ですよ。
【あらすじ】
あらすじはこんな感じです。
婚活を経て婚約した真実(まみ)が突然姿を消してしまいます。
婚約者の架(かける)は真実を探しながら、彼女の過去と向き合っていくというお話。
婚活・人間関係・過去のトラウマなど現代を生きる人なら共感できるテーマが詰まった作品となっております。
🔤「真実」という名前に込められた意味
まず一番印象に残ったのが「真実」という名前についてなんですよね。
ヒロインの名前は「真実(まみ)」と読むんですけど、読んでいるうちに「真実(しんじつ)」と読んでしまうことが多々ありました。
でも不思議なことに「真実(しんじつ)」と読んでも違和感がないんですよね。
主人公の架にとっての「しんじつ」を追い求める物語でもあるので、辻村先生が意図的にこの名前を選んだのではないか、と読みながらずっと考えていました。
それに加えて真実の中学生の頃の同級生が出てくるシーンがあるんですね。
そのセリフを読んでミステリーを読んでいたはずなのに、ある意味ホラー小説だったのかと思うくらい怖くて、思わずページをめくる手が止まってしまいましたよ。
😱 ある事実が作り話だったと架が気づくシーン
次に一番驚いたのが、ある事実が作り話だったと架が気づくシーンなんですよね。
読み進めながら「そうじゃないといいな」と思っていたんですけど、やっぱりそうだった、という展開で思わず声が出てしまいましたよ。
詳しくはネタバレになるので言えないんですけど、このシーンで真実という人物の見え方が大きく変わるんですよね。
辻村深月先生って人間の心理描写が本当に上手いんですよね。
同級生のセリフに続いて、こちらのシーンも読んでいてリアルすぎて怖かったです。
🤝 本人たちがどう考えるかが何よりも大切
架は真実を探すうちに彼女の良さに気づいていく。
そんなとき真実のことを悪く言った架の女友達は、架のことを心配し善意で行動しているんです。
たとえそうであっても真実を探していた架にとっては、女友達が傲慢に見えてしまう。
何が真実で嘘なのか分からない。
そんなとき大切なのは「裏をとる」ということなんですよね。
その結果を知ってからどうするか考える。
それからでも遅くはない。
読了後に考えてみると、結婚する本人たちが納得しているのであれば周りがとやかく言うことはないんじゃないかなー、と僕は思いました。でもDVとか犯罪はダメですよ? 絶対><
🙋『傲慢と善良』はこんな人におすすめ・まとめ
というわけで今日は辻村深月先生の「傲慢と善良」をご紹介させていただきました。
こんな人には特におすすめですよ。
現代的なテーマを扱っている作品だと僕は思いました。
読んでいて「自分のことかも」と感じる方もいらっしゃるのではないかな、と思います。
気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。
ではでは積読を消化した頃に、またゆるりとお会いできたら幸いです!
