かがみの孤城 原作vs映画比較/辻村深月【感想・レビュー】※ネタバレあり
辻村深月 著 / 2018年本屋大賞受賞・映画化作品
原作を読んでから映画を見ると「あのシーンがこういう映像になったのかー!」って感動しちゃう作品ってありますよね。
今日は辻村深月さんの「かがみの孤城」の映画版を見た感想を原作と比較しながらお話ししていきますよ!
原作未読の人はまず上巻・下巻のレビューを見てからこちらを見てね。
今回はネタバレを含む感想になるのでご注意ください!
💬 結論から言うと
結論から言うと、文句なしにいい映画でした!
原作ファンも映画から入った人も、どちらも満足できる作りになっている、と思ったんですよね。
📖 原作にかなり忠実だった
まず驚いたのが、映画と原作での違いがほとんどなかったことなんですよね。
原作がある映画って「あのシーンがカットされた」「キャラクターのイメージが違う」ってなることが多いじゃないですか。
でもこの映画はかなり原作の展開に沿って作られていて、原作ファンとして安心して見られたんですよね。
映画を視聴後、原作者の辻村深月先生が映画化に積極的に関わっていたというお話も聞きました。
そのおかげでしょう。世界観がしっかり守られている感じがしたんですよね。
⏱️ 原作を2時間に凝縮した完成度
次に感じたのが、原作をギュッと2時間に凝縮したような感覚だったんですよね。
上巻・下巻合わせると結構なボリュームがある原作です。
でも映画を見ていて「あ、あのシーンだ!」「次はこの展開だ!」って自然に思い出せたんです。
それだけ原作の重要なシーンをうまく取捨選択して映像にまとめている、ということだと思うんですよね〜。
2時間という制限の中でここまで原作の魅力を伝えられるのはすごいと思ったんです。
🎭 こころ以外のメンバーの映像化が秀逸
そして一番「うまい!」と思ったのが、こころ以外のメンバーの過去のエピソードを映像で見せるシーンなんですよね。
原作では文字で描かれていたそれぞれのキャラクターの背景を表現する時間はなさそうだ、と思っていました。
でも短いシーンの連続で各キャラクターの背景を表現し、無理なく観客に分かってもらうことができていたんです。
だからこころ以外の6人が経験した過去のつらさが痛いほど分かったんですよ。
✖️印に触った瞬間にみんなの記憶が見られなかったとき、個人的には時間が足りないから、こころだけのストーリーにして物語をまとめたのかな? とすら思っていました。どう考えても時間がたりなさそうだったし仕方ないかーと諦めていたんですよね。
でも、ちゃんと6人の過去のエピソードが分かるように映像化されていたのを見たとき、これはすごいって思いましたよ!
✨ 忘れちゃいけないラストシーン
そして、忘れちゃいけないラストシーン!
オオカミさまがリオンの願いに応えてくれた。
狼のお面を外したリオンの姉に涙はなかった。
だからリオンの姉も鏡の城でみんなと過ごした1年を本当に楽しんでいたんだなぁ、って思えて実に感慨深かったんですよね。
そしてリオンの姉はきちんと約束を守ってくれていた。
リオンは記憶が残っていたからこそ沢山の人がいる中から、こころに向かって話しかけることができた。
奇跡は起きないと絶望し諦めていたこころのプロローグを打ち破る。
リオンがこころを忘れていないことがはっきりと分かる。
そんな素敵なラストシーンになっていました。お姉ちゃんグッジョブ! としかいいようがないシーンに仕上がってましたよ!
原作を読んでいた方は他にも「あのエピソードがこういう映像になるのか!」という発見があって、原作の内容を思い出しながら見ていた方が多いんじゃないかな? と思うんですよね。
原作を読んでから映画を見ることで2倍楽しめる、そんな作品だと思いました。
📝 原作と映画どちらから見るべきか・まとめ
原作と映画どちらから楽しむべきかという話だけど、個人的には原作から読むことをお薦めしますよ。
原作を読んでから映画を見ることで「あのシーンが映像になった!」という感動が倍増しますから。
映画だけ見ても十分楽しめるけど、原作を読んだ上で映画を見ると全く違う体験になると思いますよ!
そんなわけで今日は「かがみの孤城」の原作vs映画比較をお届けしました。
ではでは積読を消化した頃に、またゆるりとお会いできたら幸いです!
